おはようございますえりおです。
去年の5月くらいにPHOENIXWANが届いてからというもの、もうずっと使っていましたが先日ついにマイクロスイッチに寿命が来ました。
1鍵が無反応したり反応のタイミングがズレたりし始めたんですよ。
1鍵は一番たくさん押す鍵盤だと思いますし、一番最初に寿命が来るのは仕方ないといえば仕方ないのですが、まさか一年にも満たないくらいで寿命が来るとは。
この取り替えは非常に大変でした。
いろいろと手順を調べるにあたり、別のDAOコン(FPSEMPなど)のスイッチ交換記事はいくつか見つかったものの、PHOENIXWANで詳細な内容が記載された記事を一つも見つからなかったため、後学のため&備忘録がてらここに記載していこうと思います。
~作業環境~
うちのPHOENIXWANのカスタムは全てデフォルトのカスタムで購入したものです。
(DAOボタン+40gバネ+DJDAOマイクロスイッチ)
さすがにまともに遊べたものではないので、今までの人生で一度も使ったことのない楽天市場のアカウントを作成し、マイクロスイッチをポチったわけです。
1鍵だけ取り替えてもアレですしどうせなら全部交換しちゃうぞということで三和電子さんでスイッチを七つ購入しました(送料込みで3000円ちょっとでした)
ポチったスイッチは、DJDAOボタンと同じくらいの重さのオムロン製のD2MV-01-1C2
~用意したもの、使ったもの~
ラジオペンチ(ほぼ必須)
やすり(慣れたら使わなくてもよかった)
マイナスドライバー(スイッチを取り外すのに使う)
注文したのが休日だったので届くまでに少し時間がかかりましたが、いざ挑戦!
まずは通例のPHOENIXWANの裏のボタンを押してユニットを取り外す!
※すでに1鍵がオムロンスイッチに付け替えられてるのはつっこまないでね(写真を撮影するのを忘れていてあとで撮影しました)
最初のひとつだけは仕事の連勤の合間にためしにやってみようと思って挑戦してみたのですがその日はハメ方がわからなかったため断念しました。
スイッチをひねってボタンからホルダーを取り外す。
このあと端子を取り外すんですが、この端子の取り外しがフェニックスワンだとすっごい簡単になってるんですよ。
プレコンの端子は非常にかたくペンチで強引に引っこ抜かないといけないんですけど、フェニックスワンのほうは取り外しのスイッチみたいなのがついていて、それを押さえながら引っこ抜くだけで簡単に取れます。
続いてスイッチをホルダーから取り外します。
ここが最初の関門です。
ここでマイナスドライバーの出番です。
マイクロスイッチは、ホルダーについている二つの突起に固定されていて、その突起からスイッチを外さなければスイッチを完全に取り外すことができないので、マイナスドライバーをホルダーとスイッチの間に突き刺して、てこの原理で持ち上げて外します。
↑ここに差し込む。
突起が外れたら、スイッチを奥側にくるっと回転させると簡単に外れます。
この時に、もう一つの突起からも自然に外れます。
さて、
ここからが本番です。
DAOスイッチを取り外したら、次はオムロンスイッチに交換するのですが、
この交換作業に非常に手を焼かされました。
↑スイッチを取り外したホルダーの画像
スイッチをつけなおす時は、先ほどスイッチを取り外した時とは別の手順でスイッチをはめていきます。
小さいほうに突起にスイッチの穴をはめて、大きい突起のほうに回転させてホルダーにはめるんですが、
これがもうはまらんのなんの。
大きいほうの突起にすっごいひっかかるんですよ。
外すときと同様にマイナスドライバーをひっかけて強引にはめようにも、尋常じゃなく固い。ホルダーがへし折れそうなレベルで固い。
折れるか折れないかギリギリくらいのところを攻めてどうにかはめられるか?くらいなレベル。
こりゃアカンわと思い、Google先生を頼る。
「PHOENIXWAN マイクロスイッチ 交換」で検索。
しかしヒットするのは、「スイッチはこんな種類があるよ!」とか「静音化させたよ!」的な記事で、求めている情報が記された記事はどこにもない!
そもそもPHOENIXWANって、注文の段階でボタンとかバネとかスイッチとかカスタムできるんですよ。だからあとから交換することってあんましないのかもしれない。
ということで、プレミアムコントローラーで実践している記事を探したところ、いくつかヒット。
しかし、完全にゼロから交換をしようとしている人は私くらいなのか、記事を書いている方は皆さんある程度の知識がある方のようで、
「戻す時は最初と同じ手順で戻しておわり!」
とか
「ささっとつけかえて所要時間30分くらい!」
とか。
俺が見たいのは親切な解説なんだ!!(ない)
それから時間をかけてネットで調べ続けて、ようやくいい感じの写真つきの記事を発見したのですが、ここで一つ問題が!
「芝ボタンホルダーとDAOボタンホルダーって形違うくね…?」
よくよく見てみると、突起の場所が違う!(ように見えた)
DAOボタンホルダーでのスイッチ換装をしている記事は、いよいよもって一つも見つかりませんでした。
終わったのでは?
しかしこのままスイッチ換装できないままでは永遠にビートマニアができなくなってしまう!これではいかん!!
ツイキャスで助けを求めながらどうにかこうにか試行錯誤するもののなかなかうまくいかず時間だけが過ぎる。
やすりで突起を削ったり、スイッチの穴のガワを削ったりなども試しましたが、どうにもしっくりこない。
なんだかんだ作業を進めること数十分。
ものはためしにと、さっきまではまっていたDAOスイッチを同様の手順できちんと戻せるのかどうかを試してみたところ、
わりとあっさりと戻すことができました。
オムロンスイッチだとめっちゃ固いのにどうしてDAOスイッチだとこんなにスムーズに戻すことができるんだ!?と疑問に感じ、二つのスイッチを並べて見比べてみたんですが、
「スイッチの下(ホルダーの下に重なる部分)の形状が違う」ことに気がついたのです。
DAOスイッチはホルダーにはまりやすいように肉抜きされているところがあったのですが、オムロンスイッチはそのような肉抜きはない!(申し訳ございませんが写真を用意するのを忘れていました)
↑
まず最初にスイッチの右下の穴に突起をはめて、その後に左にスイッチを回転させるんですが、この段階で
左側の突起だけでなく、ホルダーの下の部分にスイッチが干渉しているためひっかかってしまいスムーズに回転しない
ことに気がつきました。
このひっかかりを解消しない限り、どんなにひねっても回転するわけがないし、回転しないので突起を左上の穴にはめることもできないわけです。
なので、右下の穴に突起をはめた後にまず真っ先にやるべきことは、ホルダーの下の部分にスイッチをはめてしまうこと。
ここは気合いで押し込めば入ります。
(無責任で適当な説明になってしまうのですが、気合いで押し込むしかなかったです。ただここは左突起よりは固くないです)
スイッチ下部がホルダーに固定されたら、今度こそ左側の突起にはめるのですが、この段階だとまだ右側の突起が穴にしっかり固定されておらず、若干浮いた状態になっています。
ので!
右側の突起&穴の部分をラジオペンチで強引に押さえつけながら回転させます。
そうするとことでようやく関門であった左突起にスイッチをはめることができ、完全に付け替えが完了しました!
この「まず先に下をはめる」ということにもっと早く気がつくことができていればあんなに苦戦を強いられることにはならなかったと思いますが、これはもう初挑戦なので仕方ない。
最初の鍵盤2つくらいは探り探りでの付け替えでしたが、コツをつかんでしまえばもう一つの鍵盤のスイッチ取り換えに1分もかからずにできるようになりました。
あとはホルダーをボタンに戻し、配線をやりなおしたら完了です。
配線は隣の鍵盤のを見ながらやったら間違いが少ないです。
それにも関わらず一度間違えましたが
無駄に何個か突起を削ってしまいましたが、削る必要はありませんでした。
コツさえわかってしまえばあっさりとできてしまう工程だったのですが、そこにたどり着くまでの過程が非常に大変でした。
PHOENIXWANのスイッチ交換の参考記事は見つからなかったので、もし自分と同じようにスイッチの交換をするような方がもしいらっしゃったら、少しでもそういった方の参考になればと思い自分で書かせていただきました。
ただPHOENIXWANのスイッチ交換記事はまるで見つからなかった(探し方が悪かっただけかもしれませんが)ので他の実証例は見たことがないので、ここに書いてある通りにやって確実に成功するかどうかは自信がないです。
一つの例として認識していただけると幸いでございます。
長くなりましたがここまでで!