えりおのオンビョンな日常

平凡動画投稿者の不定期更新ブログ

SP七段に合格するために六年かかった話(1/3)

※この記事は不定期に加筆修正しています

前のブログの記事をまるまるコピペしたものです。

 


今回は「六段から七段になるまで」に何をしたか、そして「六年間も六段だった」ことによるどうしようもくくだらない葛藤やら悩みなんかを書き記していこうと思います。
六年以上前の記憶なんでところどころ間違ってるかもしれませんがそれっぽく書いていきます。

事前に結論から述べてしまうと「出来ないことをわかった上で放置してしまった結果こうなっちゃった」的なダメな経験談をダラダラ書いていくだけです。


もしかしたら、「今六段だけどなかなか七段合格できない」って方の参考とかになる…かもしれません。

 

※追記

後になって読み返してみると、ただ苦手から逃げ続けた結果なんじゃないかなと思います。

これから七段を目指す方や、何かしら似通った境遇の方はダメな例、絶対アカンものとしてこんなことはしてはいけないんだなと覚えて帰っていただけたら嬉しく思います。

 




まず六段になった時のことから。
六段合格したのはトリコロ稼働中の頃。2013年の3月5日(ツイッター調べ)です。

この頃は運指が北斗であり、(人差し指と中指しか使っておらず、皿側と鍵盤の同時押しの時のみ親指は使っていた)当時の五段二曲目のsnow storm(H)で落ちていました。

☆8あたりまでのそこまで濃くない同時押し系やパタパタ押せる単発乱打系あたりはまだ勝負になってたものの、☆9のそれこそスノストくらいの密度になるともう指が足りない。階段が物理的に押せない。


ここからもう既にアカンポイント1。
さっさと何らかの固定運指を練習すればよかったもののIIDX始めた時からずっとこの運指だったため、今更矯正するとなるともっと合格が遠のく…と思い、ひたすら北斗のまま続けていた。変化を恐れる性格すぎる。


しかしそんな北斗運指でもなんだかんだ続けていると少しは上達するらしく、少ない使える指でどうにかこうにか必死に食らいつきスレスレでSP五段に合格。
確か四段に受かってから半年くらいかかったのでこれまでのいかなる昇段より長く、かなりの達成感があったのは今でもよく覚えてます。

そしてなんと、記念にやってみようと六段に特攻したらまさかまさかの合格。五段歴はたったの10分でした。
ブルーミンの同時押しはこれより前にやった時は何も見えなくてゲージ床ペロ状態でしたが、久々にやってみるとそこそこちゃんと見えるようになっていて、同時押しが階段や乱打系の譜面と比べると得意寄りの譜面だったこともありなんとか抜けられた。

この日は間違いなく絶好調状態でした。


それから何を血迷ったのかさらに七段を記念受験しました。これが人生初七段挑戦。

結果はサファリうんぬんかんぬんどころか、三曲目のFIRE FIRE(H)で閉店。

正規は階段+皿という北斗絶対殺す譜面であり、

サビ直前の「アアアーアアアーアアアアアアアアアア」って言ってるところ(伝われ)で落ちたと思います。
皿も全然取れてないし階段押せてないし、順当に落ちた感じ。
しかしとにもかくにも、ようやく六段に合格...しかも二段位も同日に昇段しこの日はウキウキしながら帰りの電車に乗って帰宅した。

そっからのお話。
段位の課題曲の正規が階段系の譜面を触って、真剣に「使える指が全く足りない」ことによる危機感を覚えました。仮に譜面が見えてたとしてもそもそも物理的に押せない配置があるのはさすがにマズイと感じ、六段に合格した翌日から「固定運指の取得」に躍起するようになりました。


固定といっても色々ありますが、この段階で使っていた北斗と手の形がほぼ変わらない対称固定+べちゃがしっくりきたので対称固定の練習を開始し、今まで全く使ったことがなかった「親指」「薬指」を使うように意識をするようになる。
最初の頃は全く扱えなくてたまに北斗に戻ったりしていましたが、自分で思っていたよりはずっと早く対称固定っぽい指の使い方は覚えることができたと思います。
確か実践的に使えるようになったのは練習しはじめて二週間か半月くらい。

(プレイ頻度はだいたい週四、週五くらい、一日一時間ちょっとくらい?だったはず)

せっせと練習した甲斐もありある程度対称固定が板についてきて、今まで押せなかった階段や乱打の押せる幅が増えたことにより今までランプがつかなかった曲にランプがつくようになった。

前述の通り階段が超苦手で三段挑戦段階の時に大苦戦したPresto正規が自然に押せるようになった時には感動しました。


ちなみにこの頃、北斗の時の名残りなのかなんなのか今となっては不明なのですが「147の同時押しの時だけ超歪な押し方をしてしまう」という謎の癖を抱えていました。
1は普通に左手の薬指で押すのですが問題は4と7。対称固定なら4を左手人、もしくは右人で取るのが普通なのですが、

何故か4を右人、7を右親で押していた!

今これ読んでる方、ちょっと読むのやめてこれ真似してみてください。

意味わからんでしょ?僕もわかりません!

 

4と7の同時押しを片手で押す発想はあったんですが、なぜか普通に押すことができずにこんな歪な押し方をしていたのか今となっては真相は闇の中ですが、例を出すと虹色(HもAも)とか星をこの手に(A)などのサビに頻出する47や、Follow tomorrow(A)の正規譜面(147が何度も来る)などをやると普通の運指と47押す用の謎運指を行ったりきたりしてめっちゃ気持ち悪い押し方をしていた。
当時よく触っていたFLOWER(H)のDD音CNは正規だと147なのですがそれを押す時なんかそれで制止させられて完全にこの人なにやってんの状態。この意味がわからない癖はしばらく抜けませんでした。(後に自然と押せるようになりこの謎の癖は抜けました)


さて、対称固定が板についていたところで始めたのは「☆10フォルダ埋め」。
これは七段を目指す上ではおそらく多くの方がやっていることだと思います。地力を上げるにはとにかく色んな曲をやる必要があるので、☆10フォルダをクリアレート順にソートしクリアレートが高い曲から順番にイージーランプで埋めていく。

「イージーは甘え」(?)という人もいるみたいですが、ノマゲでクリアできずにモチベが下がるの嫌だな〜と考え全部イージーでやりました。とにかくクリア出来ればメンタルが上がり調子になるので、「クリア出来た!」という自信でメンタルにバフをかけ、どんどんクリアに挑戦するのを意識していました。

今まで全く手も足も出なかった☆10にどんどんランプがつくのはめっちゃ嬉しいし楽しい!俺こんなに☆10できるようになったんだ!と成長を実感。
運指も矯正して格段に押せる幅も増え、☆10のランプが50曲くらいになったところで、再び七段に挑戦。

北斗運指を使っていた時に抜けられなかった三曲目の炎を綱渡りながらついに突破……そして四曲目。


永遠の七段ボス、「THE SAFARI」との初の会合を果たす。これが初めての会合であり、長らく続くことになる因縁の始まりだった。


しかし!三曲目を抜けたとはいっても残ったゲージは一桁だったため、開幕数秒で即死。スコアは37点!
まだまだ全然地力が足らないということで、再び☆10埋め作業へ戻りました。

 

それから約半月が経過。
☆10のイージーランプが100曲ちょっとになったあたりで、再度七段に挑戦。
三曲目でゲージを30%くらい残して、いざ決戦のサファリ……
全開落ちた序盤をどうにかこうにか、なんとか突破し、問題のテレテレテッテ地帯に初めて到着…したものの、

何もできずに即死
何も見えていませんでした。

 


それからも☆10を埋めては七段に挑戦しサファリで死ぬ、というのを何か月か繰り返した。

既にこの時あたりから徐々にサファリをすんごい難しい曲だ、抜けれなくても仕方ない、みたいな曲という見方をするようになっていった気がしますがこれがアカンポイント2。

確かにサファリはムズいはムズいですが、所詮はたかだか900ノーツの☆10。よっぽどひどい癖とかがなければある程度10と戦える(個人差はある)ようになればそこまで騒ぐような難しさではない...というのは十段になった今だからこそ言えることであり、これを今の目線で当時の自分に言ったら当時の自分に刺殺されそう。

 

意識的にしろ無意識的にしろ、脳内でサファリを神格化してしまったというのがこの曲との因縁を長く続かせる要因となってしまったのですが、この時はそんなことに気がつくはずもなく、そして何度も落ちているうちにふとぼんやりと二つのことに気がつきました。


まず一つ目。
これ、普通に☆10やってるだけじゃサファリは抜けられなくないか?

サファリの正規譜面はみなさんご存じのとおり「とにかく押しにくい個性的な譜面(オブラート表現)」です。正規譜面ではまずあんな配置は出てこない。


ところが、六段までほぼ正規譜面で☆10を埋めてきた人があんなタイプの譜面に触れたことがあるわけがない。

なんだかんだ☆10くらいまでの正規譜面は最近はどんどん綺麗で見やすい譜面が多くなっており、(例外はありますが)10挑戦段階であんな配置に挑む機会は意識的に選ぶとかしない限りは少ないと思います。

 

しかし、このゲームにおいて同じ曲の同じ譜面を連続でプレイすることがいかに危険なことなのかは今更語るまでもない。とくにサファリだと尚更。
つまり…サファリに触れずしてサファリに必要な力をつけるためには「意図的に汚い譜面に触れる」ことが必要になる。


そのためにはどうすればいいか、答えは簡単で「RANDOM(以下乱)の使用」です。
乱を使うとノーツが降ってくるレーンがシャッフルされます。降るタイミングは変わらないが場所が変わる、ってやつ。
これを使うことによって正規譜面でよくある綺麗に並べられた同時押しや階段などがごちゃ混ぜになり、偏った乱打や隣接同時押しなどの、いわゆる「ちょっと押しにくい配置」の練習をすることができるようになる。これで慣れていけば、サファリを抜けるために必要な地力を養うことができる。

 

 

 

 


そう思っていた時期が私にもありました。




乱で練習するメリットを書きましたが、この乱を使うことによる有用性は全て「後になってからわかったこと」です。
やっている当時は全くそのメリットには気がつかず、永遠に正規譜面しか触りませんでした。周囲から口を酸っぱく「乱でやれ」と言われているにも関わらず、まるで親や教師に勉強しろと言われても丸無視する受験生かのようにやろうとしなかった。

 

それには理由があり、ランダムを使った結果これまでクリア出来てた曲たちがからっきしクリア出来なくなったからですね。まず今まで一度もランダムを使ったことがない六段の地力でいきなりランダムでやっても全然満足に押せないことが殆どで、今までクリアが安定していた曲たちがまるで違う曲になったかのように手も足も出せなくなる。

 

この当時まだ根っからの太鼓の達人プレイヤーであり、「難しい場所は座学して反復練習する」という攻略法が根付いてしまっており、当時はランダムを使いあらゆる譜面に慣れるという、浅く広く練習するIIDXの基本的練習法をあまり効率的と感じておらず、できないところは反復練習して練習すればいいというIIDX的に見てあまりよくない方法で練習していました。そして、「何度やってもできないことを今の段階でやり続けても意味がない」という思考を持っていたので、そのままランダムから逃げるようになる。アホうんこ。

 

太鼓の達人は譜面の配置パターンがビートマニアほど多くなく、ひとつの配置を覚えればほとんどの曲で流用でき、難しいところは座学で覚えるという攻略が主流であり、そのためビートマニアでも同じようにすれば何とかなるだろうと考えていました。

極論、全ての正規譜面を覚えてしまえばなんとかなるだろうと思っていたのです。

これは「音ゲー」への経験の浅さだったとしか思えない。非常にもったいなかった。

 

ごく一部の人であればもしかしたらそれでもうまくやってしまうのかもしれませんが、ほとんどの人がそうではありません。

ビートマニアの配置パターンの幅広さは太鼓の達人の比ではないほど多様で、ありとあらゆる配置に慣れるためにはとにかく色んな譜面をやるしかないので、ビートマニアにおけるランダムは本当に使い得です。常備してもいい。

 

しかし、当時の私の認識は、ランダムはただ譜面を難しくするだけのものでした。

めっちゃうまい人から「乱使え」とどれだけ言われても、「そりゃ君たちは出来るから言ってるんでしょ?」的なゴミみたいな開き直りをしてやろうとしなかった。教えてくれる人たちは乱使い始めは修行なこととか全部わかった上で言ってるんですよね。

もったいなすぎるし教えてくれてる人にあまりにも失礼すぎる。

 


そして、気がついたことの二つ目。

「俺、12と67押す時に中指使ってなくないか?」


12と67は鍵盤で言うところの左端と右端。その二つを押す時は対称固定だと本来は1(7)を薬指、2(6)を中指で押すのですが、
「12と67をどちらも薬指で押している」ことがこの時判明しました。

この運指で12トリルとか67トリルとか来るとどうなるかな???


つまり、必死になって身に着けたと思っていた対称固定が実は対称固定もどきで、「12と67を独立して押せない謎の運指」であることが判明したのです。

 


この二つの要素が、今後六年間の間六段で止まり続けることになる大きな大きな原因となり足かせとなり続けるのでした。



2へ続く。