えりおのオンビョンな日常

平凡動画投稿者の不定期更新ブログ

SP七段に合格するために六年かかった話(2/3)

前回の記事で運指に欠陥があることに気がついてからどうなったか…というところからのお話しです。
本当は記事二つで終わらせる予定でしたが長くなりそうなので三つに分けようと思います。

 

 

12と67を別々の指で押すことができていないというぐちゃぐちゃな運指。対称固定だと思っていたが実はそうではなかったという事実に気がついた前回。

これをなんとかしなければ始まらない...のですが。

 

 

結論から言うと、特に矯正はしようとはしませんでした。
「しようと思ったができなかった」のほうが適切かもしれません。


確か何度か挑戦はしたにはしたのですが、できずに終わった。

どれだけ意識しても薬指が黒鍵盤まで出張してくる癖が無くなることはなく、諦めてしまったんだと思いますが、これは多少無理してでも何とかすべきでした。あまりにも勿体ない。

サファリのテレテレテッテは67トリルなのであの欠陥運指では勝負にすらなっていない。
運指的に押せないしそもそも全く地力が足りなくて見えてない。
そこからその「乱を使っていない」「欠陥運指」という二つの要素を見ないふりをしてIIDXを続けていきます。
今だからこそ言えますがどうしてこの時これをなんとかしようと思わなかったのか。本当に今思い返すと悔しくて仕方がない。

 


このあたりで家でも練習したいなと考えるようになり、PS2の家庭用をいくつか購入。

家でも遊べる環境を間に合わせながら作りました。

家でもビートマニアができるのは非常に楽しかった。すごく躍起になって取り組んでいました。

フォルダ埋めも楽しくて、アケにはない削除曲を遊ぶのも楽しかった。

 

しかし、たくさんの曲を触っていると次第に「苦手」が浮き彫りになってくる。

そして、それらはいずれも「癖譜面」の傾向が強かった気がします。

それらの苦手曲を触るたびに「乱で練習」「運指の改善」が脳裏をよぎったものの、愚かなことにやりませんでした。本当に困ってから考えようと思っていました。

お前は今もう困ってるんだよ。気づいてくれ。

 


その頃から後から始めた友達だったりライバルだったりが増えたりしました。
一緒に遊ぶライバルたちとランプの更新に一喜一憂し切磋琢磨するのはモチベーションにも繋がる。
ライバルというのはこのゲームにおいて、モチベーションを保ちさらに高めるためには非常に効果的です。

 

そう、あくまで一般的には。

 

 

 

しかし!!


私はこのライバルの存在が重い足枷となってしまった。

 

とにかく、どんどん抜かれるんですよね。ライバルに。
リアランプとかスコアとか。最終的には段位とか。

最初のうちは「すぐに抜き返す」と躍起になってはいたのですが……どんどん抜き返すことができなくなっていきました。

スコア力はそこそこ自信があり、低難易度のスコア方面ではそこそこライバルたちに高い勝率で勝てていたものの、問題はクリア力。


自分が「いつかクリアしたいな〜」と思っていた曲たちをクリアするライバルたち。

そしてそれを見て「あいつがいけたなら俺もいけるか!?」と勘違いして特攻し、地を這うゲージ。

そこで明らかになるライバルとの地力の差。いつの間にかこんなに離されていたのかとショックを受ける。

 

クリア力がまるで伸びていない。やれることはやっているし、(気がついた上でやってないことがあるのでなんの文句も言えないが当時はそんなことは都合よく見ないふりをしていた)家庭用まで買って量だけは誰よりもやっているにも関わらず...と、どんどんよくない考えに頭が支配されていく。

そして、永遠に六段でくすぶり続けている間に、ライバルは次から次へと昇段していった。


やれるだけのことをやったつもりではいたんですが、(プレイ回数や☆10を埋めていくなど、
積極的にできそうなことを高いモチベーションで続けていたが、やはり前述したように運指矯正や乱使用は避けていたアホ)、圧倒的に自分よりも短い期間で昇段という形で成長を示しているのは、この上ない苦痛でした。


みんな俺よりも短い期間で成長しているのに、俺は何をしているんだ?
俺はなんでこんなに下手なんだ?と。
家でも練習してましたし、量だけならたぶん当時のライバルの中では誰よりもこなしたはずですが、それでも差は開く。前述(ry

次第に、「特級の才能のなさなのでは?」とか、考えれば考えるほど沼にはまっていきました。

この考えは今現在までも消えていませんし、たぶん今後もなくならないかもしれない。
だから考え方を変えるしかないのですが、この時はまだそれに気がつきませんでした。

 

次第にビートマニアを「うまくなるために遊ぶ」ようになってしまった。楽しく遊ぶことができなくなっていたように思います。

早くうまくならなくては、ライバルがクリアしている曲に同じランプをつけなくてはと焦ってしまうが、焦れば焦るほどそれはただでさえ悪い練習の効率を自分から落としていき、どんどん差は広がっていく。

完全にドツボでした。

 

SPADA後期あたりからそのようなダークサイドな発想に支配されるようになり、結局PENDUAL稼働初期あたりでとうとうモチベーションが地に落ちてしまい、そこから一年くらいビートマニアを触らなくなってしまった。

 

 

​───────当時考えていた言い訳​───────


なんかこう本能的に感じたんだと思います。これ一生七段受かんねえなと、勝手にぼんやりと存在し続けていた壁が、ぼんやりしたものからはっきりと輪郭を現すようになり最終的に自分の中に越えられない壁を作り上げていました。


tricoro、SPADAの頃も積極的に☆10埋めはやっていましたし、調子がよさそうな日に段位に挑戦したりもしていたのですが、何度やってもサファリの壁は
越えることができませんでした。
そのうち、サファリという壁が「高い壁」から「越えられない壁」という存在に自分の中で変化していって、落ちることを当たり前のように受け入れてしまっている悲しい自分が出来上がってしまっていた。

 

結果、PENDUALは全く触りませんでした。
その間に、当時ライバルだった人たちはどんどん成長し、今や十段やら皆伝やら...もう、「自分は最高に才能がない特級」のだと卑屈になり、もう積極的にIIDX
触ろうとするのをやめていました。

​───────​───────​───────

 

約1年が過ぎ、新作copulaが稼働!
ろくにIIDX触ることがなくなっていましたが、せっかくの新作だしちょっと触るか!というわけで久々にプレイ。段位認定の六段をやってみたのですが、


一曲目のApocalypse(H)に殺されました。

一年間放置していたら☆9すらまともに押せなくなっていたわけですね。

 

ただそこで、ちょっと放置効果のようなものが働いて、「あれ?ビートマニア楽しいな?」と、考えがかわり、この時からまたIIDXに復帰しました。
その時に新しいライバルが出来たりして、また以前やっていた☆10埋めを再開して地力を上げなおし再び六段に合格したり、今までできなかった曲ができたり…と楽しかった記憶があります。

封印していたCSを引っ張り出してフォルダ埋めをしたりもしました。この頃に液晶テレビを買ったりしていたので、大きい画面で家で練習できるようになった気がする。非常にモチベーションが高く、EMPRESSDiscの☆8フォルダの未ハード1まで来たりと、かなり積極的にいろんな曲をやりました。

 

しかし!
まだ根本的な問題は全く解決していません。

「乱を触っていない」「運指はいまだに謎運指のまんま」という二つの問題はいまだに残ったまま。長く遊ぶと浮き彫りになる弱点。
なんでこれに見ない振りを続けてしまったのか、本当に意味が分からない。
いらんプライドは捨てて自分がヘタクソなことをさっさと認めて練習すればよかったものの...

 

その結果、リハビリ期間を経て再び「七段」という影がちらつき始めてから、その弱点が再び足を引っ張ることとなる。(直接的な理由になってるかは定かでは無いですがあらゆるダメな点の中では最上位のダメなところだったと思います)


やはりサファリは何も見えないし、道中の曲ばかりどんどんうまくなる…自分では段位はあまりやらないように気を付けてはいたのですが、この段階ではもう完全にサファリに癖がついていたと思います。

 

攻略動画を探し回って餡蜜の練習をしたりも試しましたが、それらは癖を悪化させるだけで完全に逆効果でした。

餡蜜はある程度譜面への理解があって成立するものであり、(この配置をこう押すことによってごまかす、など自分が何をやっているのかある程度わかってるの前提でやらなければ効果がない)何も見えてない譜面を無理に誤魔化そうとするのは非常に危険。

 

最終的に七段は、100-100-100-0をやらかすようになってしまった。SINOBUZの頃だったと思います。

 

そして、その問題に再び直面したあたりで、またもその時のライバルがどんどん昇段していく。
これにより再びダークサイドに堕ちてしまい、もうこりゃアカンわと、前回やめた時と全く同じ心の折れ方をしてしまい再びIIDXに触れるのをやめてしまいました。
それでもcopula~SINOBUZ中期くらいまで(忍忍なんとか伝みたいなのが始まるあたり)やっていたので、一年くらいはコンスタントにやっていたことになりますが…それよりも後に始めた人が先に
八段になったりしていたので、もう心バキバキ状態でした。

 

​───────以下再放送​───────

なんで俺はこんなにへたくそなのか?
こんなに才能がないやつ、他にいないんじゃないか?
もはや国宝級の才能のなさじゃないのか?

考えれば考えるほどダメな考えに沈んで、もう復帰することもないだろうと、当時練習に使っていたCSDDを売却したりしました。
EMPRESSは高かったので売りませんでした(貧乏性)

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ただ、これは完全に自分が悪い。

人のせいにする前に自分がなんとかしなくてはいけない。そのことに早く気がつきたかった。

 

 

そこからR∞tageが稼働するまで、IIDXをやることはなくなりました。
それからどうやってモチベを回復させたのか、そして、そこからの躍起となった日々は、次の記事で。

 

3/3へ続く!